初めにメールを確かめた。仕事関係のメールや、未読のままになったメールマガジンばかりだ。次にインターネットの履歴を開けてみたが、こちらも特に変わったものはない。
ふと、デスクトップ上にある黄色いアイコンに目がいった。
見覚えがある。確か、「メッセンジャー」という会話ソフトだ。
会社の同僚がサボっている時に使っているのを、何度か見たことがある。
詳しいことは知らないが、遠く離れている人間同士が、リアルタイムで会話をするためのソフトらしい。会話と言っても音声ではなく、文字での疑似会話だ。
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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学
- 2006/05/06(土) 19:45:30|
- 短編「情」
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黄味を帯びた夕陽が、冷たいフローリングと、取り入れた洗濯物を染めている。
夕暮れは一番嫌いな時間帯だ。太陽なんて、ずっと昇っているか、さもなくば、ずっと沈んだままで良い。
私は落ち込んでいく思考を飛ばすように、頭を振って立ち上がった。
自分が思っている以上に、センチになってしまっているようだ。
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- 2006/05/06(土) 13:06:56|
- 短編「情」
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