睡眠中に私が見る夢は、かなりの確率でストーリーを持っている。
起きても結構、記憶に残っているので……それらを書き留めておこうと思う。
◇
私は、友人達と4人で車に乗っている。
どこかへ旅行に行った帰りだ。外は雪が降っている。たぶん、スキーか何かに行った帰りだろう。
車の中で談笑していると、車が突然止まる。
窓の外を見ると、パトカーが数台並んでいる。どうやら検問しているようだ。
運転手をしていた友人が、窓を少し下ろし、制服を着た警官と何やら喋っている。
車内に、どんよりした緊張が走った。
私達は互いに目配せする。
私達は、何か重大な秘密を持っていて、それを隠さなければいけない。
警官が私達に向かって、
「●●へ行ってませんか?」というような事を訊いてきた。
私達は揃って、「知らない、行っていない」と答える。
けれども私達は、今までそこに居て、帰宅する途中なのだ。
知られてはいけない。
警察官は不審な目を私達に向けながらも、私達の車を通してくれた。
明るかった車内が、検問を過ぎてからどんより暗くなる。
緊張と不快感。
車は自宅近辺の駐車場に着き、そこで友人達と解散することになる。
互いに、「絶対に話してはならない」と、強く思っている。
私は自宅へ帰ろうとするが、足がもつれて上手く歩けない。
何か世界がおかしい。周囲の風景が全て退色しており、遠近感が狂っている。
ようやく自宅へ着くと、ペットの犬が、私の背後、何も無い場所に向かって吼えた。
そこで、視界が少しマトモになる。
家に入ると、何やら、家族がおかしくなっている。
なぜか家族だけじゃなく隣人や知らない人も混じっているが、一様におかしくなっている。
みんな、変な方向に身体を反らせ、白目を剥いてフラフラ私に近寄ってくるのだ。
私は慌てて、犬を引っ張ってくる。
犬が憑いている物を落としてくれる事を、私は何故か知っている。
犬が家族や隣人に向かって吼えると、白目を剥いていた人間の目に、クルリと黒目が戻ってくる。
我に返った人々が、私と犬の周りに集まって、口々に言う。
「ここは大丈夫だけど、外はもう駄目だ」
家のドアを閉めても、なぜか次々と生き霊と化した人々が、家の中に進入してくる。
彼等が襲ってくるたび、側にいる犬が吼え、憑き物を落としていく。
どうやら、この事態の元凶は、私と私の友人達にあるようだった。
旅行へ行っていた集落(どこかは不明)から、外に出してはいけないモノを連れて帰ってきてしまったのだ。
その「モノ」は、人に憑いて、出会う人出会う人を片っ端から汚染していく。
警察が検問をしていたのは、憑かれた人物を外部に出さないためだったのだ。
私と友人達は「モノ」を憑けたまま、外へ出てしまった。
「モノ」は一気に分散して広まり、今や日本中は、生き霊だらけになってしまった。
<夢了>
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テーマ:つぶやき - ジャンル:小説・文学
- 2006/05/20(土) 00:27:21|
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